創業80余年、4世代続く「オカダフォトスタジオ」。

（現在は3代目の父、4代目兄弟で経営）。

ショーケースに飾られた写真に思わず足が止まる。

写真から伝わる優しい表情、透明な光、選ばれた色彩。

ここでしか撮れない世界観がそこにある。

浦和駅西口から徒歩3分。

ワシントンホテルの狭い路地を入ると浦和本店がある。

長い間受け継がれてきたスタジオで、写真館でしか感じることのできないクオリティを味わうことができる。

調神社の中にある写真室を任され、数多くのお宮参り、七五三、結婚式をひんやりとした心地よい空気感の中で撮影。

さいたま新都心にあるホテルブリランテ武蔵野内では、人生最高の瞬間を最高に美しく、ガラス張りの純白チャペルや天井の高い宴会場の魅力を最大に生かしシャッターを切る。

何年か前までは、一枚一枚現像されてくる写真の出来上がりを、心待ちにしたものだ。

最近では、デジタルカメラやスマホの普及により、簡単に撮影し、必要な写真だけを選ぶことができるようになった。

一枚の写真に込められる情熱が失われつつある。

写真家でもある次男の卓也氏は「シャッターの一瞬に込められた思いを永遠に残したい」と輝いた瞳で語る。

オカダフォトスタジオは「温故知新」をモットーに、昔から受け継いできた型づくりや技術に最新の技術を取り込み、最高の一枚をお客様に届けるため、日々努力を重ねる。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（馬渕　凜子）